初心者必見! PayPay証券の手数料を考察してみた!

こんにちは、おっとりだけど、しっかり稼ぐサラリーマン投資家のヨウタロウです。

 

PayPay証券(One Tap BUY) の手数料ってどうなの?って声、

 

ちらほら聞きますよね?!

 

実際のところどうなのでしょうか?

 

PayPay証券で購入してみた記録を元に検証してみました!

 

それでは、行ってみましょう。

 

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PayPay証券手数料の規定

まず、PayPay証券公式の手数料の規定を確認してみましょう。

 

以下のようなっています。

 

取引手数料相当額について(概要)

当社が指定する情報配信ベンダーを通じて配信される気配基準値を参考に、合理的かつ適正な方法で「基準価格」を算出いたします。

 

「基準価格」に対し、下記に定めるスプレッドを、買付の場合には加算した金額、売付けの場合は減算した金額を、それぞれ「取引価額」といたします。
※上記の取引価額には取引手数料相当額が含まれているため、別途手数料は頂戴いたしません。

 

スプレッドについて
・買付の場合:基準価格の0.5%
・売付の場合:基準価格の0.5%

 

リータロウリータロウ

なんか分かるような分からないような。。。

 

ヨウタロウ

ははは。初心者の方には分かりづらいかもね。

 

「当社が指定する情報配信ベンダーを通じて配信される気配基準値」を参考にとありますが、この情報ベンダーがどういう配信をしているんだろうと思ってしまいますよね。

 

そして、この「気配基準値」を参考にして、さらにPayPay証券で「適正な方法」で基準価格を算出とあります。

 

リータロウリータロウ

適正な方法ってなんだろう

 

そう、適正な方法が開示されていないので、また、つまずいてしまいますね。

 

こんな感じなので、PayPay証券の手数料について疑問に思う人が多いのはわかる気がします。

 

ですので、実際に購入してみながら、PayPay証券の手数料を理解することにしました。

 

PayPay証券での日本株・米国株の購入手数料は?

日本株(伊藤忠商事)を実際に購入して計算・検証してみた

2019年9月20日に伊藤忠商事の株を1000円購入してみました。

 

その際の履歴を追って、実際どのくらいの手数料相当額を支払っているか見ていってみましょう。

 

この日のPayPay証券が提示していた伊藤忠商事の買付価格は¥2358.24でした。

 

この価格で1000円分の株を買うと0.42405株を手に入れることができるはず。

 

 

 

 

ヨウタロウ

たしかに0.4205株を手に入れることができました。

 

ところが投資額は1000円ですが、実際の手元の評価額は991円と目減りします。

 

 

 

 

つまり、この9円が手数料相当額。

 

1000円分の株を手に入れるのに0.9%の手数料を支払っていることになります。

 

ちなみに、僕が平時に利用している楽天証券では、50万円以下の国内株式買付けの場合には250円の手数料がかかります。

 

もし、伊藤忠商事の株式購入(約2500円×100株=25万円)を楽天証券で行うと約0.1%の手数料。

 

PayPay証券の手数料は、この時点で楽天証券の9倍となっていますね。

 

 

ヨウタロウ

この時点というのは、まだ先があるからです(笑)

 

先ほど、PayPay証券が提示していた伊藤忠商事の買付価格は¥2358.24とお伝えしましたが、このとき東京証券取引所が示していた市場価格は¥2344.0でした。

 

リータロウリータロウ

PayPay証券の方が、約14円高いね

 

出所:楽天証券 i SPEEDより

 

もし、市場価格¥2344.0で購入することが出来たとすると、1000円で0.42662株を保有することができます。

 

PayPay証券で購入できた株数と比較すると、0.42662株-0.42405株=0.00257株の差。

 

 

 

これは、PayPay証券で購入すると0.00257株分が目減りすること意味します。

 

つまり、0.00257株×2344円=¥6.024分のコストをさらに支払っていることになります。

 

「手数料相当額の9円」「価格差による保有株の目減り分6円」をあわせて15円のコスト。

 

最終的に1.5%のコストになります。

 

 

米国株(アマゾン)も実際に購入して計算・検証してみた

同じように米国株の手数料も見ていきましょう。

 

2019年10月22日にアマゾンの株を1000円購入しました。

 

この日のPayPay証券が提示していたアマゾン株の買付価格は$1781.05

 

そして、PayPay証券が提示していた購入時の為替レートは$1=¥108.92

 

この条件で1000円分のアマゾン株の購入を考えます。

 

まず1000円をドルに換算すると1000÷108.92=9.181ドル

 

$1781.05のアマゾン株を9.181ドル分購入するわけですから、9.181÷1780.97=0.00516株分を購入できるはず。

 

 

実際の取得価格は1780.97。少し安く買えたみたい。

 

取得数も0.00517株と購入前の想定より0.00001株多く買えています。

 

ちょっと、確かめ算をしてみると、
1780.97(株価)×0.00517(株数)×108.92(為替)=1002.89円

 

なぜか1000円分でなく1002.89円分を買えています。
よくわからないけどw

 

ところが、日本株購入時と同じように購入直後は、987円の価値に目減りしています。

 

つまり、13円が手数料相当額ですね。

 

1000円の購入依頼で手数料が13円ですから、1.3%の手数料ですね。

 

一方、楽天証券の米国株購入手数料は0.45%+消費税となっています。

 

単純に比較するとPayPay証券の方が3倍高い手数料。

 

では次に、この時の楽天証券が示していたアマゾンの株価はいくらだったでしょうか?

 

 

$1774ぐらいですね。

 

楽天証券のWEBでの情報は、実際のリアルタイムの市場価格より15分遅れた表示なので、$1774.04という株価はPayPay証券での購入時より15分前の株価。

 

ですので単純に比較できないんですが、あえて比較させてもらうとPayPay証券での取得価格は1780.97なので、 PayPay証券の方が0.35%割高になっています。

 

そして、お気づきの方もいると思いますが、PayPay証券と楽天証券では購入時の為替レートも違います。

 

この時の外為市場のドル/円レートは108.57
One Tap BUYの米国株購入時のドル/円レートは108.92
楽天証券の米国株購入時のドル/円レート108.83

 

PayPay証券の方が楽天証券より、購入者にとって約0.1%不利な条件を提示しています。

 

1000円の購入に対して、1円の手数料相当額を楽天証券よりも上乗せしていることになりますね。

 

 

もし、楽天証券の提示条件(株価:1774.04、為替レート:108.83)で1000円分のアマゾン株を購入できるとしたらどうなるでしょうか?

 

計算してみましょう。

 

まず1000円をドルに換算すると1000÷108.83=9.189ドルとなります。

 

$1774.04のアマゾン株を9.189ドル分購入するわけですから、9.189÷1774.04=0.00518株分を購入できることになります。

 

PayPay証券で購入できた株数と比較すると、0.00518株-0.00517株=0.00001株の差。

 

これは、PayPay証券で購入すると0.00001株(約1.93円分)が目減りすること意味します。

 

「手数料相当額の13円」「価格差・為替レートによる保有株の目減り分1.93円」をあわせて14.93円のコスト。

 

最終的に約1.5%のコストになります。

 

 

結局、PayPay証券の手数料は安いの高いの?

日本株(伊藤忠商事)と米国株(アマゾン)を購入時して実際に検証してみた結果

 

日本株(伊藤忠商事)・・・約1.5%
米国株(アマゾン)・・・・約1.5%

 

購入コストがかかっていました。

 

こう見てみると、PayPay証券側としては、おおむね1.5%の手数料を徴収したいと考えているのかもしれませんね。

 

1.5%の手数料って昔の株式売買から考えるとそんなに高いとは思いませんが、最近は大手ネット証券間の競争で購入手数料もかなり価格破壊が起きています。

 

ですから、大手ネット証券から比べるとPayPay証券の手数料は高いということになってしまいますね。

 

ここで確認しておきたいのは、一般の証券会社では最低100株単位からしか伊藤忠商事の株式を購入できないこと。

 

リータロウリータロウ

25万円をもってないと購入できないということだね

 

米国株のアマゾンは1株から購入できますが、1株購入するのにやはり20万円程度が必要です。

 

PayPay証券では1.5%の経費を払えば、1000円の株を購入できる!

 

1000円で世界的企業のアマゾンの株を手にすることができます。

 

他の証券会社では行っていない「個別銘柄を1000円で提供」をするためにPayPay証券側もそれなりの経費をかけているということだと思います。

 

 

 

まとめ

もし、まとまった投資資金があるのなら、わざわざ割り高な手数料のPayPay証券で株式を購入する必要はないですよね。

 

おそらく、PayPay証券は投資資金が少ない人でも投資を楽しみながら、リターンも得てもらいたいという願いがあるんだと思います。

 

昨今は100円あればETFや投資信託に投資することができる時代ですが、これらはパッケージ的な商品なので「自分で投資先企業を考えて投資する」という戦略や楽しみを得られません。

 

PayPay証券では、銘柄の限定はありますが、たった1000円で個別銘柄を自分で選んで購入できる。

 

PayPay証券を利用して儲けることができるのか、あるいは銀行に貯金しているよりは良いのか、運用しながら引き続き、PayPay証券を検証していきたいと思います!

 

リータロウリータロウ

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